ゆっくりとさよならをとなえる

いざ、生きめやも/さよならの学者に、なりたい

蝉時雨

今朝、苦しかった。

蝉時雨が私をどうしようもなくどこへとも行けと駆り立てる。祭りの音がする。夜になってもまだまだ明るい。誰かの隣でいる私でありたかった。

仕事以外の予定ばかりが立て込んでいたらよかったのに。私の隣には誰もなくて、蝉時雨が私の胸を締め付ける。今朝捨てたりんごは5つで、腐って黒く縮み上がっていた。もうりんごの味を忘れた。狂っていた腕時計の時間が戻った。

蝉時雨。鳴りやまない遺伝子のシグナル。当てつけだろうと見え透いていようと、なんだろうと、ここで文章を書いていく。終わらないような、それでいて短い夏。蝉時雨の中で。

syrup16gのアルバムの中では、セルフタイトルアルバムが一番好き。長い夏休みの終わる懐かしさというか、郷愁?のようなものに似ている。夕日を見詰める気分のアルバム。夏が終わる頃、私はどうなっているんだろう。秋が始まる気分の良さはあるけれど、秋が終わる頃の、冬の始まりは耐えられない。春はやってきても永遠に待ち望む季節。