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ゆっくりとさよならをとなえる

いざ、生きめやも/さよならの学者に、なりたい

気づいたこと、その2

気づいた。良心的になればなるほど、私は彼と友人になれないのだろう。私は、というより、彼が、そうなんだろうと気づいた。私が良心的であればあるほど、彼は私と友人になろうと思えない。きっとそうなんだろう。

彼は基本的に人と関わろうとしないタイプの人間だったからだろうし、それ以外の理由は落ち込むので考えないことにする。とにかく、気づいたのだった。私が良心的に彼の友人になろうとすればするほど、彼はそんなのは不可能だ、と言うだろうと。なぜかはわからないけど、彼の人間性がそう彼自身に言うのだろう。

幻滅の中での友情なんていらないのだろう。私は、幻滅の中で彼を愛してきてた、疲れていたのは私なのに。ところが結末は彼が幻滅の中ではやっていけない、と結論したことになった。なぜだろう。先述の私の甘さが私を損なったのだった。人を許せ、なんて、もうぜったいに守らない。彼に教えてもらったこと。

彼を許したい、愛したい、という気持ちと、彼を殺したい、復讐したい、というアンビバレントな二分項はどちらを外側にするか、内側にするかで精神衛生がかなり変わるらしい。そして、それしか方法がないらしい。つまり、外側で、彼に向って敵対し、内側で彼をそっと愛するしか私たちの関係の中ではできない、と彼は言っている。