ゆっくりとさよならをとなえる

いざ、生きめやも/さよならの学者に、なりたい

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台所から田舎の匂いがする。久しぶりに料理を作ったからだ。孤独な土曜日の晴れた朝に、私を否応なしに人恋しい気分にさせる匂いだ。

ノンカフェインのコーヒーは想像よりおいしくて飲んでいて気分がいい。一番好きなのは、ミントティーとルイボスティールイボスティーは彼も好きだったな。

レモンの入った炭酸水、食事の時のミルク、水玉模様、京都、雨の日、硬めに炊いた白米、トーストサンド・・・・・・彼の好きなものを憶えている。

彼に電話をかけてしまいそうになる。電話を失くして、番号とメールアドレスが変わった機会にもう彼を忘れていけたらいいと思ったけど、無理だ。そんな自分が信用できない。電話を衝動的にかけてしまったらどうしよう。今はまだタイミングじゃない。彼はもうとっくに私を顧みないのだろう。どう思っているのだろう。あの手紙は読みましたか?ここじゃないどこかへ行きたい。

なにもかも彼との思い出にリンクする。それはどういう意味を持つんだろうか。