ゆっくりとさよならをとなえる

いざ、生きめやも/さよならの学者に、なりたい

彼はいない

占いに行ってこようかな。図書館に予約していた資料が取り寄せられたみたいだな。昨日見た香水、買いに行ってもいいな。読書のいちにちもいいだろう。

けど、彼はいない。私はたんに不在を操作しているだけで、それを免れることはできない。不在の落とす影、そういうものを私は避けられない。彼はいないのである。

お別れされる前も、お別れされた今も、彼の不在の耐えがたさは変わらない。以前は電話できていたけれど、今はできないというだけで、不在に耐えなくてはいけないのは実質なんの変化も変質も起こしていない。どうしてこんなに不在を感じるのだろう。お別れの前もお別れされた今も。彼は私と一体になるべき存在なのだろうか?ならば、なぜお別れされたのだろう。彼の不在を、彼はどう思っているのだろう。苦しくてたまらない。彼は私を考えない。

どうしてこんなことが人生に起こるんだろうな。一緒にいてもさびしくて、離れていてもさびしくて。もうそんな女にはならないと決意したら、いなくなられたんだ。彼はけど、最初からいなかったのに。それで、このさびしさは、それじゃあ、なんだというのだろう。どうしてこんなことが。裏切りの連続。お別れの前も後も。それをどうやって私はつなげていけばいいのだろう?つなげていく必要があるのだろうか?

彼は私のなんだろう。なんでもないからなおのこと気になる対象。彼はいてもいなくても不在を私に落とす人。さびしくて、さびしくて、さびしくて、さびしくて、さびしくて、さびしくて、さびしくて、さびしくて・・・・・・。