ゆっくりとさよならをとなえる

いざ、生きめやも/さよならの学者に、なりたい

幸福なかなしばり

薬が効いているせいか、朝意識が眠りから戻ってきても、体が動かなくて、夢ばかり見ている数分間がある。だいたいは幸福な(幸福すぎる)夢だ。今日は、正月の淑気の中にいる夢と、元彼の新居の夢を見た。私は、元彼に伝えたいことを伝えられてとても幸福だった。元彼もそうだな、と神妙に聴いていた(と思う)。夢の中で、私は未来にいて、元彼と音信不通だった時間をあれでよかったんだ、と思えていた。そうして、元彼(だったと思う、姿はなかったけど)と、もとさやになって、未来についてあれこれ考えるようになっていた。「こうしたほうがいい」ということをふたりの関係を保つために。技巧ではなく、心でかかわりあえたからこうして彼が戻ってきてくれた、と思っていた。私は幸福だった。幸福でとても苦しんでいた。とっておきの愛情を、とびっきり親切に彼にふるまっていた。彼も、それでようやくなにかに気づいたようだった。現実じゃない。夢。夢だから。私も頑張るから、といって、彼に愛情のHowto本を読破する約束をしていた。私たちは愛情に関して無知だったんだということをふたりして認めていた。結婚していたのだろうか。わからない。とても、とても、幸福だった。